Monthly Report of the Jupiter-Saturn Section, September, 2004
課長 堀川 邦昭 K.Horikawa 幹事 伊賀 祐一 Y.Iga
木星は9月21日に合を迎えたばかりであるが、土星は一足早く明け方の東天に顔を出し、2004-05シーズンが開けている。 今月は下記の観測者から報告が寄せられた。
| 阿久津富夫 | (栃木県) | 32cm反赤 | ＣＣＤ画像4 |
| 風本 明 | (京都府) | 31cm反赤 | ＣＣＤ画像1 |
| 福井 英人 | (京都府) | 25cm反赤 | ＣＣＤ画像2 |
| 畑中 明利 | (三重県) | 40cm反赤 | ＣＣＤ画像3 |
シーズン早々、土星では白斑の発生が捉えられている。 15日の阿久津氏の画像では体系III:300°、南緯42°のSTrZに明瞭な白斑が出現している。 また、11日の福井氏の画像でもそれらしき明部がかすかに認められる。 BAA土星課のPeach氏によると、この白斑は昨シーズン観測されたものと同一であるとのことである。 白斑は土星面の模様としてはコントラストがあり、しばらくの間追跡できると期待されるが、19日に同経度を捉えた阿久津氏の画像では悪条件のため白斑を認めることはできない。
その他の土星面の状況は昨シーズン末とほとんど変わっていない。 SEBは北半分のみ濃く南側は淡化している。 他に目立つベルトはSTBのみであるが、その南でも2ヵ所で明瞭な明暗境界が見られる。 極地方は緑色系の色調を持っており、SEB〜STBの温調色と際立ったコントラストを見せている。
(10月8日 堀川)
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