Monthly Report of the Jupiter-Saturn Section, July, 2003
課長 堀川 邦昭 K.Horikawa 幹事 伊賀 祐一 Y.Iga
木星は8月23日に合を迎える。 すでに日没直後の西空低く見られるのみとなっており、実質的に2002-03シーズンは終了した。 それでも、悪条件をついて下記の熱心な観測者から報告が寄せられている。
| 柚木 健吉 | (大阪府) | 20cm反赤 | ＣＣＤ画像3 |
柚木氏の画像は、どれも条件が悪く、木星面の詳細についてはわからないが、ベルト構造については、特に大きな変化は見られない。 16日の画像では、かろうじてRSを認めることができる。 SEBよりもかなり淡いが、周囲にアーチなどの暗い模様は存在しないようである。
2003-04シーズンの木星は、9月10日前後に日の出前の東天に姿を現すであろう。 昨シーズンのNNTBに続いて、今シーズンはNTBも淡化し、北半球にはNEBを除いて顕著なベルトが存在しなくなってしまった。 来シーズン以降、北温帯流-C(NT Current-C)などジェットストリームの活動(outbreak)により復活が見られるのかが、観測のポイントとなるであろう。 また、北半球の変化が南半球にも波及するのかについても注目したい。
(8月5日 堀川)
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